裁判の新しいしくみについて
1 はじめに
今までは、裁判のためには各地の裁判所に出かけ、書類提出は郵便またはファクシミリで提出することになっていました。
今は、インターネットでやりとりができるようになりました。
便利になった面もありますが、慣れない部分もあります。
2 民事の裁判の書類提出について
民事の裁判(民事訴訟)の場合、弁護士が代理人となった場合、書類を郵送するのではなく、「mints(ミンツ)」と呼ばれるオンラインのシステムを通じ、PDFなどで書類を提出することが義務づけられました。
この前、交通事故の裁判で、初めてミンツを通じて裁判の書類を提出してみました。
今まで、郵便での発送の手間がかかっていたものが、郵便局に出かけることもなく、事務所からボタン一つで発送できるのは、便利です。
しかし、裁判の相手方に弁護士がつかない場合、こちらで書類を印刷し、裁判所に郵送しなければならないので、まだ改善の余地があると思います。
3 web会議(インターネットでの会議)での手続きについて
今までは、裁判所に出かけるのが原則でした。
遠隔地の場合、電話での手続きをすることができましたが、裁判所に出かけることが原則でした。
悪天候の日や、書類の分量が多いときは、裁判所に出かけていくのは大変です。
これが、インターネットの画面で、やりとりができるようになりました。
「出かけなくて済む」のは、出かけるための労力が減るだけではなく、移動に費やしていた時間を、他の業務に充てることができます。
初めて電話での手続きが導入された頃は「音声がきちんと聞き取れるか」という問題があったのですが、今はそのような心配はなくなりました。
時に、回線の状態が悪かったり、音声だけで画像が映らないこともありますが、手続きが止まるほどではありません。
技術の進歩は、すごいなと感じます。
4 設備費用の負担
「弁護士は、裁判の書類提出をオンラインでしなければならない」ということは、弁護士として業務をする場合、IT機器とは無縁ではいられないことになります。
個人の事務所では、備えることのできる設備に限りがあります。
このため、今後、一定規模の事務所が増えるのではないかと思われます。



